久々に宮脇文学に接しました。(紀行作家宮脇俊三さんのこと)
といっても、純然たる新刊ではありません。
既に鬼籍入りしている方なので。
「最長片道切符の旅」という本を読んだのは、
おそらく小学生高学年か、中学生の頃。
それから何度となく読み返しました。
その時のメモノートが出てきたというのです。
メモが本になるのか?と疑問を抱きつつも、
せっかくの宮脇さんの本なので、購入してみました。
確かにメモなので、断片的。
しかし、本には出てこない、ひとり言みたいなのが多く、
新刊を読んでいるような気分にさせられました。
「●●駅の駅弁のまずいこと」などと、
本にはとても書けないような事もあって、思わずクスッと笑いそうになります。
また、本では省略されているようなことも多く、
本のあの部分は、こんなやりとりや思いがあったのか…と
納得させられることもあります。
メモ書きながら、ちょっと斜に構えたような、
それでいて洒脱な文章は、さすが宮脇俊三と思わすだけのパワーがあります。
この最長片道切符の旅は、会社勤めから作家に転進して
初めて「書くため」に行った旅行。
後年はほとんどメモを取らなかったそうですが、
それだけに、このノートの存在は貴重です。
宮脇文学の作家人生の原点ともいえる旅行で記された「取材ノート」。
原武史さんの解説も絶妙の味を出しています。
宮脇ファンは必読の一冊といえるでしょう。
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